こんにちは
フランスはアルザス地方の名物、タルトフランベをご存知ですか?
アルザス地方は、ドイツと隣り合わせているのでドイツではフラムクーヘンと呼ばれるピザのような食べ物です。ピザみたいね、と一声発生すると全然違うもの!とおしかりを受けるほど。
タルトフランベはお家で作るより専門店で食べる方が一般的で、本場アルザスのフラムスをはじめブラッスリーと呼ばれるお酒と食事が楽しめるお店やレストランで食べられます。フラムスはフランス全土展開ですが、やはり味と雰囲気の良さはアルザスが一番。
フラムスの食べ放題ランチやディナーセットが目玉メニューなら、各ブラッスリーでもハッピータイムなるものを設けて、タルトフランベをつまみにビールや他の飲み物を提供しています。もう一つ楽しいのは、ノエルの市場などで売られる、タルトフランベバゲット。バゲットを半分に切ってからさらにタテに切って作られる、食べ歩きに便利な一品です。
このピザの用でピザじゃないタルトフランベですが、生地となるのはハードタイプのパン生地で、これを3~3mmほどに極々薄く伸ばして使います。その上に、ヨーグルトに似たフロマージュブロンに生クリームかクレームエペッスと呼ばれる硬めの生クリームを加え、塩・胡椒・ナツメグで味を調えたものをたっぷりと載せます。
お味は、すべてクリームソースベースで、塩味系は4種類。玉ねぎの薄切りと刻んだベーコンがナチュール。ナチュールにシャンピニオン(マッシュルーム)の薄切りをのせると、フォレスティエール。それぞれ、シュレッダーしたエメンタールをのせると、ナチュール・グラティネ、フォレスティエール・グラティネとなります。
この塩味系の他に、フルーツやチョコレートなどをのせる甘い系があって、かなり種類が豊富で、数のほどは? さらに「フランベ」と頼むと、出来上がったものが運ばれる際に、目の前で火をつけてフランベしてくれます。
こんなおいしくて、楽しいタルトフランベは我が家でたびたび食卓に上ります。
バゲットを使ったタルトフランベバゲットも大好きですが、市販のpâte brisée(パット・ブリゼ:日本ならさしずめ練りパイ生地)を使います。
パン生地を使ったタルトフランベと違い、モチモチ感には欠けるのですが手軽さが何よりなのが市販のpâte briséeの利点です。薄さも食べやすさもお味もパン生地には引けを取りません。
日本ではフロマージュブロンが手に入るのか分かりませんが、もし代用品で作ってみたいなら…ヨーグルトをしっかり水切りして、生クリーム(動物性がベター)を少量加えると、それっぽくなると思いますので、試してみてくださいね。
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